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患者さんの声12:アクロメガリー広報センター:ノバルティスファーマ

関西在住。東京の名医の元で手術を受け、完治。

篠田 茂樹さん(仮名) 63歳※年齢はインタビュー当時のものです

治療歴
45歳のとき、別の病気で病院を受診した際、アクロメガリーを早期発見。その後、主治医と相談し、手術はせずに薬による治療で経過観察を続ける。
59~60歳のとき、2年続けて大腸ポリープの手術を受ける。また60歳のときに脊柱間狭窄症の手術を受ける。これらの症状の進行にはアクロメガリーの影響あり。
61歳のとき下垂体腫瘍摘出のため経鼻的手術を受け、完治。

第一選択で、手術ではなく薬物治療を選択。

1992年、45歳のとき十二指腸潰瘍になって近所の診療所に通っていたとき、先生が私の顔を見てアクロメガリーを見つけてくれました。同じ病気の人が過去に2~3人いたらしいんです。すぐに大学病院を紹介され、MRI検査で8~10mmの腫瘍が見つかりました。治療の第一選択として手術を勧められましたが、そのときは完全に取れる確率は25%と言われましてね。自覚症状はほとんどなく、手足が大きい、身長が3cm伸びた、という程度。痛みを伴う症状はないので、手術による完治率が上がるまで医学の進歩を待とうと、GHの分泌を抑える飲み薬での治療を選択しました。薬による治療で経過観察するにあたっては、普段から血圧、血糖値、視野の3点に気をつけ、年に1度はMRI検査を受けることを主治医に約束しました。それから約10年を経過しても腫瘍の大きさはそのまま。ただ、薬を飲むと調子が悪くなるようになってしまったため一度休薬しました。すると、GHが上がり、その影響からか4~5年経つと血圧が上がり出したので、薬を再開しました。

16年目に手術の決心をした理由。

薬の再開と前後して2007年に「下垂体患者の会」のことを新聞で知り、関西地区で開かれる勉強会に参加しました。この会で内分泌内科の第一人者の先生と出会い、新しい主治医になってもらいました。また翌年の勉強会では、下垂体腫瘍の手術でトップクラスの腕を持つ東京の脳神経外科医が講演で関西に来てくれたので、たまたま手元にあったMRI画像を見てもらいました。すると「手術をしましょう、まったく心配はいりませんよ」とおっしゃるのです。頭の片隅にはずっと、「いつかは手術を受けないと。受けるなら一度で全部取ってほしい。それには名医にお願いしないと…」という思いがありましたので、その一言は、非常に心強いものでした。その場で即決し、「お願いします」と言っていました。

もう一つ、実は手術する決心を後押しした経緯がありました。2006~2007年に立て続けに大腸ポリープと脊柱間狭窄症を患い、2年間に3回の手術を受けたのですが、2つの病気の進行にはアクロメガリーが影響していると、主治医からも指摘されていたのです。下垂体腫瘍の手術をしない限り、また別の場所で脊柱間狭窄症が起きる可能性もある。それは避けたかった。

これから治療を受ける患者さんには手術を第一選択肢として考えてほしい。

手術は体への負荷が少なく、翌日には歩いて病室に帰れる程で、入院もたった3週間弱でした。幸いにも腫瘍は血管から離れた場所にあったため、すべてきれいに取り除けたそうです。術後は唇や顔も小さくなり、睡眠中に呼吸が止まることやいびきをかくこともなくなり、GHも正常値になりました。血圧だけはまだ高いのですが、これは仕事上のストレスも関係しているのかもしれません。今はもうGHコントロールのための薬もまったく飲まず、年に1~2回の定期検診だけで済んでいます。

振り返ると、私の場合、いろいろな幸運が続いたように思います。早期発見できたこと。医学の進歩を待って手術を先送りしたこと。服薬期間中、腫瘍がおとなしくしてくれたこと。「下垂体患者の会」で二人の信頼できる先生に出会えたこと。腫瘍をすべて取り除くことができたこと。運よくいい方向に転がりました。

ただ、理想的には、腰や大腸ポリープの手術の前、2004年頃に手術をできたら一番良かったのかなとは思います。だから、これから治療を受ける患者さんには手術を第一選択肢として考えてほしい。医療技術は進歩しているので、アクロメガリーと診断されたら勇気を持ってすぐに手術を受けるべきです。いや、勇気もいらないくらい安心な手術なのかもしれません、経験豊富な脳神経外科の先生の執刀ならば。私は関西在住だけど東京の先生を選びました。外科はやはり経験がものを言う世界だからです。遠いと言っても新幹線に乗れば済むだけの話、大切な体には換えられません。自分が信頼できる先生の下で治療を受けてほしいと思います。

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