ページ内を移動するためのショートカット

患者さんの声10:アクロメガリー広報センター:ノバルティスファーマ

日頃から体調の変化に気をつけていたことで、早期発見。

大平 美代子さん 59歳※年齢はインタビュー当時のものです

治療歴
54歳の頃から手足がむくみはじめたほか、健康診断で血圧・コレステロール・血糖値が高めと指摘され、自身でも体調がおかしいと感じるように。
55歳でアクロメガリーと診断され、経鼻的内視鏡下手術を受ける。
腫瘍の一部が取りきれなかったため、術後は薬による治療を開始。
現在は薬による治療でコントロール良好。

いつもと違う体調に気づき、早めに医療機関へ。それが幸いし、早期発見。

2005年の春先のことです。手足がむくみ、手が熱を帯びたような感じがあり、おかしいなと思いました。日頃、テレビや新聞で医療情報が増すなかで薬剤師という職業柄も手伝って健康情報には注意していていつもと違うことが起きると早めに医療機関にかかるようにしています。そのときはちょうど健康診断で血圧、コレステロール、血糖値が高めだという結果も出ていた矢先だったので、近所の循環器系のクリニックに行きました。

なぜ内分泌内科ではなく循環器科を受診したかというと、徐々に進行する糖尿病よりも高血圧の方が優先順位が高いと考えたのです。この選択が私にとって結果的にラッキーでした。というのも、見ていただいた先生が過去に2~3人のアクロメガリー患者さんを診たことがあり、私の顔つきを見て「もしかしたら…」とすぐに疑ってくれたのです。ただそのときの血液検査ではGHの値が特段に高いというわけではなく、日内変動の範囲内という結果でした。

紹介された病院の内分泌内科を受診しても、GHの値は白黒つかない微妙なレベル。でもここであやふやな状態のまま「経過観察」とされるのもいやだったので、私の方から進んで検査入院をお願いしました。すると、その検査入院でまず行ったレントゲン検査で簡単に下垂体腫瘍が見つかりました。

薬による治療でGHのコントロールは良好。

脳腫瘍の一種と言っても下垂体腫瘍は良性だということですし、どこかに痛みがあるわけでもなく、手術も内視鏡を使う体に負担の少ない方法だと聞いて、手術には楽な気持ちで臨みました。実際に術後の痛みもまったくありませんでした。

ただ腫瘍が血管に巻きついていたため、すべてを取り切れてはいません。ですから術後は薬による治療を始めました。 当初は、GHの分泌を抑える筋肉注射を病院で月1回打ってもらい、コントロールは良好でした。そこで、一度休薬して様子を見たところ、4~5ヶ月ほどで、GHが上がりだしたため、治療を再開し、現在はコントロール良好で保っています。

高かった血圧とコレステロールも、やはり薬によって正常値を保っています。もう少し薬の量を減らせそうなくらいコントロールは良好です。ただ血糖値だけは下がらず、3年前から食後高血糖が見られ注意しています。これがGHの影響を一旦受けたせいなのか、それとも元々生活習慣病の兆しがあったからなのかは不明です。

自分で体調不良の原因を決めつけるのは危険。

振り返って考えてみると、足が汗ばむ、生理が止まるといった体調の変化はありました。でもこうした変化は更年期のせいだと思い込み、まさか病気を疑うまではいきませんでした。

50代くらいになると体調不良の原因を自分で勝手に更年期や生活習慣病、あるいは両親の介護などによる生活の疲れのせいにしてしまったりしがちですが、そこにアクロメガリーを見逃す落とし穴がありそうです。早期に発見・治療すれば私のようにそれほど病気を思い悩むことなく過ごせるので、いつもと違う体調・体質の変化に気づいたら早めに医療機関を受診してほしいですね。また女性の場合は、婦人科で更年期のホルモン検査をするときにGHの項目もあったりすると、病気の早期発見に効果的なのではないかと、個人的には思っています。

↑