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アクロメガリー(先端巨大症)の早期発見・早期治療のために

アクロメガリー(先端巨大症)の
患者さんが抱える
様々な問題を知ってください。

  • 先端巨大症はあまり知られていない病気ですが、著しいホルモン異常をきたす病気で、患者さんの日常生活は病気のために大きな負担を伴います。
  • 現在、日本の推定患者数は10,000人前後といわれています1)
    40歳から65歳に多くみられ、各年齢とも男女に関係なく発症します2)

    1) 片上 秀樹 ほか. 日本内分泌学会雑誌. 2006; 82(1), 100.
    2) 厚生労働省特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班 平成5年度報告書

  • 先端巨大症では、顔つきの変化、手足の肥大など、外見的な症状以外にも、発汗、視野が狭くなる、頭痛、女性では月経異常など全身に様々な症状が発現します。
    また、高血圧症や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、脂質異常症などの病気を合併することもあります。
  • さらに、病気に対する不安や苦しみ、今までの自分と変わっていくことによる自信や自尊心の低下、そして、周囲の理解が得られないことに対する孤独感など、心理的な面でも大きな負担を伴います。

先端巨大症の患者として生きることの大変さを知ってもらうために、
世界中で、患者団体が活動しています。

この病気だと気づく難しさ

先端巨大症の症状はゆっくり進むため、すぐに異常に気づかず、
また、他の病気と間違われることもよくあります。

3)千原和夫. Acromegaly Handbook メディカルレビュー社. 2013; 28.

解決のために
  • 先端巨大症かも?と思ったら、すぐに医療機関を受診してください。
    この時、現在困っている症状についてくわしく医師に伝えるために、病気について調べておくとスムーズです。
  • 先端巨大症の確定診断のためには、主な指標である成長ホルモン(GH)やインスリン様成長因子-1(IGF-1)の血中濃度を測定します。この検査を実施できる内分泌内科医または脳神経外科医を受診するか、紹介状を書いてもらいましょう。
  • 治療内容や検査結果をもとに、十分に理解できるまで医師と話し合うことが大切です。

病気による心理的な負担

治療を続けることの大変さを知ると、患者さんは
精神的に追いつめられたり、疲弊してしまうことがあります。

解決のために
  • 先端巨大症は、適切な治療を受けることで、症状をコントロールできる病気と考えられています。
    そのため、医師としっかり話し合い、GH値とIGF-1値の適正範囲を知り、定期的に測定し、自分にあった治療計画を立てましょう。
  • GH値とIGF-1値が適切にコントロールできていない場合、
    あきらめず、次にどんな治療法があるのか、医師と相談してください。
  • 心理的な問題をサポートできる専門家も多くいます。
    1人で悩みを抱えず、病気に対する考え方や問題の
    対処法について専門家のアドバイスを受けることも大切です。

病気の進行に対する不安

先端巨大症は、長期にわたり症状をコントロールしていく必要があります。
コントロールができていない状態で放置されると、病気が進行していきます。

解決のために
  • GH値とIGF-1値が、一旦、正常範囲に戻ったとしても、その後、とくに症状のないまま適正範囲から外れてしまうことがあります。そのため、定期的にGH値、IGF-1値を測定することで、病気がコントロールできているかどうか分かります。
  • 過剰な発汗、頭痛、疲労など、先端巨大症が適正にコントロールできていない状態になると現れる徴候があります。体の変化を見逃さず、気になることがあれば、すぐに医師に相談しましょう。

人間関係

先端巨大症では、ホルモン値上昇などの影響で、患者さんの気分が変わりやすくなったり、
行動が変化してしまうことがあります。しかし、これらが病気のために
起こっていると理解してもらえず、家族や友人、
同僚との関係に問題が起こることもあります。

解決のために
  • 誰もが病気のことを知られたくないと思うものです。しかし、親しい友人や家族に打ち明けることで、病気が原因で行動に変化が起きることなどを理解してもらいやすくなります。
  • 同じ問題を抱える患者さんの支援グループもあります。他の患者さんと話すことで、参考になることがあるかもしれません。

監修/沖 隆 先生 浜松医科大学 地域家庭医療学 特任教授
   はむろ おとや さん 下垂体患者の会(下垂会)理事

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